こんにちは。きつねこです。
昨日は最強クラスの台風接近というわけもあって、バイトが休みだったわたくしきつねこ。
幸いわたしは関東の人間ではないので、台風は直撃しなかったものの、家にいると最高クラスの退屈が襲ってきまして、そんなわけで映画行くか!というノリで危険を承知で映画館に行って来やした。
ちなみに、見てきて映画はこれ。
JOKER(ジョーカー)
- あらすじ
- 前持った知識なしでぶっつけジョーカー鑑賞!
- 冒頭から衝撃的なスタート
- その後も人生を転がり続ける人生。見ていて胸が痛くなったお
- その後も、転がり落ちる人生。JOKERへと変貌する。
- ハッピーエンドじゃないと思っていたらまさかの・・
- 感想
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あらすじ
「どんな時も笑顔で人々を楽しませなさい」という母の言葉を胸にコメディアンを夢見る、孤独だが心優しいアーサー。
都会の片隅でピエロメイクの大道芸人をしながら、母を助けるために二人暮らしで生活を営む。
いつかは有名なコメディアンになりたいと夢見るアーサーが、なぜ狂気溢れるジョーカーに変貌していくのか。
なぜジョーカーになったのか、その真実に迫る。
前持った知識なしでぶっつけジョーカー鑑賞!
普通、映画を見る際には、多少は前持った情報収集や予備知識を携えてみるモノですが、そんな作業が面倒くさかったわたしは、ぶっつけジョーカー鑑賞へ。
どうやら、後で調べてみると、この「主人公のジョーカーとは「ダークナイト」という作品のバットマンとつながりがあるとか・・
ヴェネツィア国際映画祭で金獅子賞を受賞していたり・・
見る前はホラー映画だと思っていたら、社会風刺的なダーク映画だったり・・
まぁ、情報を一切携えなかったんで、たくさん予想を裏切られました。
冒頭から衝撃的なスタート
始まりは、ピエロが店の前で看板を持って客寄せをしている場面から。
この時点で既にピエロだけが群衆で目立っており、主人公であるなと推測できました。
ピエロが楽しそうに踊りながら看板を掲げていると、4,5人の不良どもに看板を盗まれます。
盗まれた看板を取り返そうと追いかけるアーサー(ピエロ)。
追いかけ、たどり着いた場所は誰の目にも映らない路地裏。
そこでアーサーは不良どもにフルボッコにされ、看板を壊され、お金を盗まれ、踏んだり蹴ったり。
ボコボコにされ立ち上がれないアーサー。
ここで物語の始まりと言わんばかりの
JOKER
というテロップが出され、衝撃的なスタートなります。
まぁ、この時点ではわたしは主人公はここからシンデレラストーリー、人生の逆転劇を演じていくんだろうって勝手に思ってましたが。
その後も人生を転がり続ける人生。見ていて胸が痛くなったお
まぁ、ここがアーサーのどん底でここから上がっていくだけだろうな~と呑気に構えていたわたし。
しかし、その後に、勤め先の店主看板を返せ!さもないと給料から引くぞ!という理不尽に会う。(看板は不良どもがこわしたんだよーーー!!
挙句の果てに店主に「お前がいると気味悪がられるんだ!気を付けてくれ!」と言葉の暴力。
さらに、アーサーは小さい頃の虐待の経験から失笑恐怖症という精神疾患を患っている。
そのほかにも数多くの精神疾患を併発しており、薬は7種類も服用している重症患者っぷり。
その失笑恐怖症という病気のせいで気味悪がられてしまうのだ。
冒頭のバスの場面でも一人で笑っている。
そして、職場の同僚にもはめられる。
職場の同僚に「ムカつやつがいたらこいつでやれ。」と拳銃を手渡される。
その後に、小児科病院に拳銃を持ち込んだという理由で職場もクビにされるという災難の連続。
そして、無職になった夜。事件が起きる。
電車に乗って帰宅している途中、エリート会社に勤めている3人が女性をナンパしている場面に遭遇。
そのエリート社員のナンパは失敗に終わってしまうのだが、そこで運悪く失笑恐怖症の症状が出てしまう。
おかしくないのに、笑ってしまう。笑いが止まらない。
それを聞いた会社員の3人はナンパ失敗について笑われたと勘違い。
電車内でアーサーをフルボッコ。まさに不運の星に産まれた男を体現する。
電車内で殴る蹴る。
この時、一方的にやられるアーサーには運が良いのか悪いかの拳銃を持っていた。
その拳銃で3人の会社員を射殺。
しかし、アーサーは以外にも肝が据わった人であった。
3人を殺した後、一目散に逃げるのだが、誰も寄り付かないようなトイレに逃げ込み、一種の達成感のような踊りを披露する。
人を殺して、やってしまった、やり遂げた、どうせ人生終わってた、人生に幸福などない、などの複雑な感情を踊りひとつで表現して見せた。
まさに狂気である。
ここからがJOKERとして生きる道を歩む覚悟を決めた大切なシーン。
そして、この時点でやっとわたしは「この映画にハッピーエンドはないと思った」わけである。
その後も、転がり落ちる人生。JOKERへと変貌する。
3人を射殺した夜。アーサーはピエロの化粧をしていたので身元が特定されずに逮捕されず、ピエロ顔の男という情報だけ指名手配される。
これが、殺人を犯しても物語が続いた要因。
まぁ、この後もアーサーには災難がおそろしく降りかかってくる。
説明するとしきれないんで、端折りますが、ここまで災難が降りかかる人は逆に奇跡。
しかし、コメディアンの夢はあきらめきれないアーサー。
地道に地元のパブ的な?トークショー?的な所で舞台に立ち続ける。
そのショーがテレビに取り上げられ、テレビ出演にまでこぎつけるというそこは運を持ち合わせている人ではありますが・・。
このショーで“JOKER”という名前で出演させてくれ。という申し出をアーサーがした所からJOKERという映画のタイトルに繋がります。
まぁ、このテレビ出演もめちゃくちゃやらかしまくるわけですが、このテレビ出演のシーンはこの映画一番の見どころと言って良いくらいでしたね。
このテレビに出るシーンは何回でも見たいです。
ハッピーエンドじゃないと思っていたらまさかの・・
まぁね・・この主人公は思い出せる限りでも6人の人を殺してしまうわけですが。
流石に6人も殺した殺人鬼にハッピーエンドなんて・・
ハッピーエンドなんだが!!
ネタバレすると、アーサーは英雄扱いされます。
要因は色々ありますが、説明が長くなるんで映画館で見てください。
とにもかくにも、わたしの予想を2回裏切ったという所ではとても面白い映画でした。
感想
今まで見た映画でもトップ3には入るであろう面白く、考えさせられる映画でした。
この映画を見て真っ先に思いついたのは秋葉原の通り魔を起こした加藤智大。
加藤の人生はどんなものだったのかイメージはできませんが、ネット上に落ちている情報を集めていくと、今回の映画のアーサーに被る部分は多かったのかなと思います。
加藤も幼少時代は虐待とも取れる育てられ方をし、人間社会になじめず、様々な苦しみを経験したと語っています。
その結果、加藤智大、すなわちJOKERが生み出され、あのような凄惨な無差別殺人が起きたのだろうと・・
この加藤とアーサーの違っていた点は、最後に悪魔扱いされた側と英雄扱いさらた側の違いしか思いつきませんでした。
加藤の生い立ちも映画化されれば同情されるのかなとも思ったり・・(勿論、どんな理由があろうとも殺人はいけないが・・
このような映画を流せるようになったのかという社会の多様性が広がったようにも感じました。
とにかく、主人公アーサーはやばい奴だが、どこか憎めない奴だし、このような狂気に満ちてしまうのもわからなくもないなという感想です。
もし、主人公のようにここまで理不尽が重なれば自分もJOKERになってしまう可能性はあるわけだし。
自分がJOKERになってしまう可能性より、人がJOKERになってしまうような言動、ふるまいをしていないか気をけようとも思ったり。
自分の失礼な振る舞いがJOKERを作る。
人に優しくしよう