日本テレビの平日に放送されているtenというニュース番組がある。
その番組の最後に「めばえ」というコーナーがある。
そのコーナーではその日生まれた赤ちゃんとその家族を紹介するというのがいつものお決まりの流れである。
毎度毎度、生まれたての赤ちゃんの名前を紹介し、家族が赤ちゃんを抱えながら嬉しそうな様子が映し出され、微笑ましい雰囲気で番組は終わるのだが、「めばえ」のコーナーを見るたびに僕は違和感を感じる。
赤ちゃんを抱えた家族を見ながら
「なぜ、これほどまでに幸せそうにできるのか。不幸の始まりかもしれないのに」
と、毎回思う。
出産、新しい命の誕生は嬉しい出来事なのか?
そもそも、新しい命の誕生は嬉しい出来事なのか?
本当の所、喜んでいるのは産んだ当の本人である親と、少子化に悩んでいる国家だけではないだろうか。
生まれたての赤ちゃんはこの世に強制的に生を受けた悲しみで泣いているようにしか僕には見えない。
意思を持って子供を作る親は喜び、意思を持たず強制的にこの世に生を受けた赤子はわけもわからず泣き叫ぶ。
これを地獄絵図と言わないでなんと言うのであろうか。
出産を賞賛する空気は子育てをする親と、国家が出産を都合の良いように正当化しているようにしか思えない。
この世に生を受けたら必ず苦を経験する。この世は地獄だ。
人生経験が豊富な大人達ならわかると思うが、人間、この世に生を受けた以上何らかの苦は必ず受ける仕組みになっている。
遺伝子や家庭、財産などを有し、恵まれているように見える人でも同じように何らかの苦はあるのである。
社会の頂上に君臨する人も、最下層でうずくまっている人も苦の量は違えど、苦は確実に存在するのである。
貧富、いじめ、劣等感、病気、怪我、嫉妬、怠惰、退屈、無力感、無能感、差別、自己嫌悪、人間関係、競争社会、
一応、思いつく限りでもこれだけの苦が思いついた。探せばもっと大量に出てくると思う。
逆にだけど、楽しいことはここまでポンポンと思いつかないとも同時に思った。
それほど、人は苦に敏感で、楽に鈍感な生き物なのだと思う。
ある意味、生まれてくるということは楽しいことよりも圧倒的に苦しいことの方が多いということ。
この世は地獄だ
ごまかしても無駄。ごまかすだけ現実逃避である。苦は避けられない。どんな人間も。
人間はバカで楽観的すぎるがゆえに新しい命を作るのだと思う
人間は基本的にバカだと思う。
また、子供を作る際は特にバカだ。
それにプラスして楽観的過ぎると思う。
さっきも書いたが、この世は地獄だ。これはごまかしようがない事実だと思う。
問題はなぜ、ある程度の地獄を経験してきた二十歳以上の男女がまた新たにこの地獄に生を生み出そうとするかだ。
僕の親もそうだったが、自分の子供だけはなぜか上手くいくと妄信している節が親なら大なり小なりあると思う。
これは普通に考えてみれば大きな間違いってことに気づくはずなんだけど、人間って楽観的で自分の都合の良いように解釈する所があるからそう考えちゃうんだよね。
それで、後になって子供が引きこもったり、事故にあったり、病気にかかったり、して
初めて、不幸は他人事じゃないと気づかされるわけなんだよね。
人間ってバカだから。
ニュースで流れてる事件やトラブル、病気、問題は当たり前のように自分に降りかかってくるということ。
それを考えたら新しい命を作ろうなんて考えは少しは収まるはず。
子供を利用して自己実現しようとする親はシンプルにキモイ
たまに、聞くけど、「私が達成できなかった夢を子供にはかなえて欲しい。」とか。
「子供にはどこどこの大学を出て欲しいから今のうちに塾に通わせないと・・」とか。
キモいよね。
お前の夢を託された子供は子供に決定権がなくて大きな迷惑だし、子供を親が勝手に塾に通わせるのも強制的過ぎてなんかキモイ。
子供に決定権はねーのかよ?
あと、「子供を授かって母親になったから、自信を持てた」とか言う人いるけど、
お前のちっぽけな自信満たすために新たな命生み出して赤ちゃん巻き込むなよ。
こちとらお前の自信に付き合わされて70年という長い生き地獄を背負わされてんじゃボケェ!
大大大大迷惑だっつーの。
自信付けたきゃほかの方法探せや。
結局は親のエゴ、出産、新たな命を生み出す正当な理由など存在しない。
結局、新しい命を生み出すのに正当な理由などないのである。
結局、親の私利私欲が絡んだエゴが大半で、純情な愛というのはほとんど存在しないのが事実である。
仮に、純情な愛とやらが存在しているのであれば、最高の選択は新しい命を作らないということに辿り着くはずなんだが・・
子供に苦しい思いをしてほしくないと思う親心があるならば、子供を作らないと思うのが正解である。
こういうと、「子供を作らないと国が、人類が滅びるじゃねーか」とか反論してくる奴が出てくるけど、僕個人的には人類なんて滅びれば良いと思う。
こんな営みを繰り返したところで、地獄が続くだけだ。
人がいるから不幸が続くのである。であるならば人がいなくなれば不幸もおのずとなくなるはずである。
では、最後に、マハトマ・ガンディーの名言でお別れしたいと思います。
子どもを産むことは原罪的な呪いの行為であり慎むべきである。
マハトマ・ガンディー
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